お仏壇が出来るまで

身近にあってなさそうなのがお仏壇。われわれ現代人は、日々忙しく過ごして、ご先祖様や仏様に手を合わせる時間を無くしています。また、お仏壇の存在すら忘れているのではないでしょうか。そんな折りに、いざお仏壇を購入しなければならなくなると大変なものです。仏壇店に見に行っても実際よく分からず、「わぁ~たくさんあるわね~」という驚きから始まるかと思います。
そんな中でいろいろと商品があり、また長い時間説明されても理解する事は難しいと思います。

実際、お仏壇は海外からも大量に入ってきますし、見た目だけでは判断できません。ですから、購入する際はお仏壇に付いてある価格を見て、店員さん話を聞いて判断するしかありません。しかし、多くのお店の店員さんは、職人ではありません。説明出来る方は極わずかなのです。
そこで、私達職人はお仏壇がどのような材料を使い、どんな構造によって誰が創っているかを明確にし、お客様に納得して買って頂き、末永く安心してお使い頂けるようにしなければならないと考えています。
お仏壇は、二代、三代と大切にすべきもの。私達職人は、自分の仕事に誇りを持って、丹精込めて創りたいと考えております。

お仏壇を創る職人達

木地師
一番気をつけていることは、やはり材料の乾燥ですね。木材は生き物ですので、必ずそりやはねがあります。木の性質を見抜かないといけませんからね。

もともと私は建具職人ですので物づくりは好きなんです。仕上がった後は嬉しくなります。

初めの慣れない頃(若い時)は、図面を見ても聞かないと理解できなかったけど、今では、図面がないとダメですね。これがあるお陰で間違いのないものが出来るんですよ。
宮殿師
出来るだけ、本物に近づけるように努力しています。

細かい部品なのでとても神経を使います。
錺師
絵のような細かい文様が、職人の手から生み出されています。
家の繁栄を願いながら、一振り一振り心を込めて打つのです。
彫師
木と対話しながら、一刀一刀に心を込め、牡丹・鶴・鳳凰・天人など、仏壇の装飾にふさわしい彫りが仕上がります。
塗師
塗り物は下地作業が一番肝心。何度も研いでは塗っての作業。また、休めないと数年で品質が落ちてしまうのでかなりの日数が必要です。

漆塗りはその時の環境に左右されるので盛夏や梅雨時はとても気を使います。

お仏壇は日本独自の伝統工芸品。漆塗りでその商品の良し悪しが決まると思っています。

10年後、20年後も変わらぬ為に研ぎには妥協しません。
蒔絵師
毎日緊張の連続です。
一番難しいのは、表情ですね。一つの筆の動きで変わってしまうので失敗は許されませんからね。

自然が好きなんです。
子どもとの散歩がいい勉強になります。おかげで、草花や山々おの新たな動きを発見する事ができるんです。

草木の細やかさと水鳥などの動きのある表現に神経を使います。
箔押師
やはり箔の艶に気をつけております。箔むらがないように、いつも一定に押すように気を付けています。

金箔はとても軽く空気に流され易いので、手早く箔を押さなければならず気を使います。

触っても落ちないように強く押します。お客様がいつまでも永く安心してお給仕できるように心掛けています。

触っても落ちないように強く押します。お客様がいつまでも永く安心してお給仕できるように心掛けています。